ドラ・トーザン著の「好きなことだけで生きる」という本が昨日のラジオで紹介されていたのですが、本当に!?と思ったのですが、フランス語には
- 我慢する:Pour supporter
- しょうがない:Ne peut pas être aidé
- 頑張る:Pour faire de mon mieux
という言葉がないのだそうです。
そう聞いて、翻訳ソフトで変換すると上記のような言葉に置き換わるのですがニュアンスがちょっと違うのかもしれないですね。
好きなことだけで生きる
この「好きなことだけで生きていく」の著者は幼いことから日本に興味があって、日本に留学した時に、ホストファミリーの方から
- 「◯◯だけど我慢してね」 とか
- 「しょうがない(我慢しないと仕方がない)」とか
- 「頑張ってね」
とか言われている意味がちっとも理解できなくて、何度訪ねてもやっぱり理解できなかった、という話だったのですが、ちょっと面白そうかも、と『好きなことだけで生きる』というタイトルで書籍をチェックしてみると、
よく似たタイトルで、
心屋 仁之助さんやホリエモンこと堀江貴文さんの書籍もでてくるのですが、ここではドラ・トーザン 著の書籍について。
副題に「フランス人の後悔しない年齢の重ね方」というタイトルがついているこの本は、まあ、俗に言う自己啓発系の書籍のようで、今更感がな気にしもあらずですが、
文頭の内容紹介の問いかけにも、ちょっとドッキリしてしまいました。
年を重ねるほど、女の人生には「好き」が必要になる。
好きなこと、好きな人、好きな場所、好きなもの。
いくつ答えられますか?
好きなことや好きな人、好きな場所や好きなもの、をちゃんと知って言葉で答えられたとしても、それをちゃんと自分に取り入れて、それを真ん中にしているのか?
って自分に当てはめてみた時に、それを日常の外に追いやっていないかな?て思ったわけです。
- 「◯◯だけど我慢してね」 とか
- 「しょうがない(我慢しないと仕方がない)」とか
- 「頑張ってね」
っていう言葉は、日本人の私達にとっては、幼いころから日常のあらゆる場所で聞いてきた言葉なんだけど、好きなこととか得意なことへ向けてのむけての言葉ではなく、苦手なことや不得手なことを、世間と足並みをそろえて、個性のない人格形成のために使われてきた言葉のような気がしています。
さらに続くドッキリ言葉が
残りの人生、やりたくないことをやって時間を無駄にするつもり?
というものでこれがタイトルになっています。
結局この書籍と、著者のドラ・トーザンの言いたいことは『好きか、嫌いか、で決めていい』ということなので、書籍の構成は、
- Chapitre 1:好きなことをする
- Chapitre 2:好きな人といる
- Chapitre 3:好きな場所に行く
- Chapitre 4:好きなものを持つ
と大きな4つのくくりで構成されています。
アマゾンの口コミ・レビュー
アマゾンから口コミレビューをピックアップしてみたのですが、こういう自己啓発系の書籍って、書籍辞退よりもレビュー見るほうが楽しかったりするんですよね~。
ということで、
良かったよ派
●自立する・個性を活かす人生を送る事は一日にして成らず・・・!!!
幼少期の親の環境、小さい時からアートに親しむ、一生の友達を作るなどなど、この本に沢山のヒントがあります。
子育て・自分探しのバイブルとして最適・・・p(^_^)q●【一緒にいたいか】
一緒にいたいか、いたくないか、それだけだと、実に単純明快だ。「限りある人生。一緒にいて楽しくない人と会ったり、やりたくないことをするほど無駄なことはありません」。【好きか、嫌いか】
何事も、好きか、嫌いか、で決めていいというのだ。「好きなことをすると自然に上手くなります。仕事でも趣味でも、なんでもそう。がまんしてやりたくないことをやるより、好きなことをするほうがいいでしょ。素直に本音で人生を生きる。お金より大事なこと、人生を楽しむこと。後悔しないためにできれば毎日を楽しんで」。明日からの残りの人生を、思いっ切り楽しむことにしようぜ。
良くなかったよ派
●タイトルとサブタイトル、帯に書かれた言葉に強く惹かれ、購入しました。
著者の言いたいことは理解できますし、素敵な方だなと思いますが、
本の内容は自分の人生の糧にはなりませんでした。
『フランス人はこう考える。だから、日本人も、こうすればいいのに!』
という一方通行的な印象。
また、内容も薄っぺらに思えました。
私としては、素敵なフランス人女性の価値観や人生観等を知ることで、自分を成熟させる原材料の種類を増やすつもりでしたが、ちょっと
期待はずれでした。●kindleでの購入だから中身を見れずに購入したのですが、パラパラめくれて読めたら購入しなかった。筆者が素敵な人かどうかは別問題とし上で、この本からは全く得るものがなかった。
二者択一で悩まなくても良いと思う
最近またよく思うのが、二者択一で悩みすぎる方がとっても多いということ。
何かをやろうとする時に、何かをやめなくちゃいけないと思いこんで、新しいことへ向かっていけなかったり、足止めしてしまっているということ。
これ、本当にもったいないな、って思います。
『どっちも』ってありなんですよね。
確かに、同時に2つも3つもこなしていくのは大変かもしれないけれど、
24時間の中でやれることって限られているので、やれるだけのことしかやれないし、その割合を自分のペースで掴んでいけばよくて、その時の状況に合わせて変えていけば良いだけのことだと思うのです。
って、こんな話をしたら一気にやりたいことが日常に流れ込んできました、っていう方もいらっしゃって、「どっちも」って思うとやりたいことの敷居って低くなるんですよね~。
残りの人生、やりたくないことをやって時間を無駄にするつもり?
まとめ
ここでは、昨日ラジオで聞いて気になったドラ・トーザン著の「好きなことだけで生きる」という本や、フランス語にはないという
- 我慢する:Pour supporter
- しょうがない:Ne peut pas être aidé
- 頑張る:Pour faire de mon mieux
について、ちょっとだけ考えてみました。
あれよあれよと言う間に、11月も終わって師走に突入していきます。
来年こそは!
って新しい目標をたてることは凄く大切だけど、今年はまだ1ヶ月ありますから、諦め気分で来年の目標へ移行するのはもったいないかもよ。
残りの人生、やりたくないことをやって時間を無駄にするつもり?
この言葉に、物凄くドッキリするのは、紛れもなく私自身が今、やりたくないことをやって時間を無駄にしていると感じているからなんですよね。